「借りる」は「返せる」が前提

私は以前、自営業を営んでいました。自営を始めるには、それ以前に貯まった貯金で充分でした。
しかし経営に関して素人である私は、宣伝に費用をかけ過ぎていました。ある程度、私の仕事は周知して頂けるようにはなりましたが、事務所の家賃やアルバイトさんに払う人件費、その他で、暫くは毎月赤字の状態でした。
私の仕事を周知して頂けると、直接的なお客様ではない、業者さんからのアプローチも多々ありました。その中の一つが金融機関の業者さんです。
やはり、あちらもプロ。営業の方は皆親切で感じが良いです。だからと言って、どこからでもお金を借りて良いというものではありません。簡単に融資してくれる所は利息も高いです。何%から何%というように利息の幅はありますが、だいたいどこも上限を提示してきます。
俗に言うサラ金から借金をしたことはありませんが、堅そうな金融機関から借金をすることにしました。
黒字の月の返済は苦ではありませんが、赤字の月の返済は楽なものではありませんでした。苦しい時は返しても返してもなかなか終わらないというのも実感するところでした。
私の仕事は、自分が頑張った分が確実に収入になるというわけではなく、お客様の頑張りによる所もありました。
その自営をしている時に得た自分への教訓は、お金を借りる時は、絶対に返せる自信がある時だけにしようとことです。
それさえきちんと出来れば、有効に借金して、自分のやりたい仕事を充分に楽しめると思います。